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下肢静脈瘤とは

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下肢静脈瘤について

「足の血管がボコボコしてるけど、これ大丈夫かな・・・」

患者様の多くが、このような不安をかかえて当院に受診されます。
若い頃は目立った血管は無かったのに、見たことがないような太い血管が、膝や太もも、ふくらはぎにボコボコと現れてくると、多くの方は不安に思うでしょう。
足に何か悪い影響があるのではないか?歩けなくなるのではないか?という心配をされているのだと思います。

結論から言いますと、足の血管(静脈)がボコボコとしている”だけ”であれば、いきなり悪い病気につながったり、歩けなくなったり、それこそ取り返しのつかない状態になることはありません。
しかし一方で、足の血管のボコボコに気づいても何もせず放置してしまったため、足の機能を大きく損ねてしまった方を、今まで何人も診てきました。
私はその経験から、足の血管のボコボコを心配されて来院される方には、問診・視診・触診・超音波検査を細かく行い、現在の状態と今後の見通しについてしっかりとした説明を行うように、日頃から心がけています。

このホームページでは、足の血管がボコボコする(=下肢静脈瘤)原因、自分では気づいていないかもしれない静脈瘤の症状、重症度や病状の見通しを判断する方法、予防法から最新の治療まで、なるべくわかりやすくお伝えできればと思います。

■ 足の血管のボコボコの正体

足の血管のボコボコの正体は「静脈」です。下肢(足)の静脈が瘤(こぶ)になって膨らんでいるため、「下肢静脈瘤」と言われます。

人間の血管には動脈と静脈とがあることは、みなさんご存知ですね。

動脈は、心臓から全身に血液を送り届ける血管です。
心臓から送り出される血液は非常に高い圧で血管内を流れます(これを血圧といいますね)。動脈内の血液の圧力は、静脈内の10倍以上もあるため、動脈の血管壁は静脈よりも厚く、筋肉で支えられた構造になっています。
その動脈が瘤になって膨らむ病気は「動脈瘤」と言われ、ある一定以上の大きさになるとまるで風船のように破裂してしまう危険性があります。
そして一旦破裂してしまうと、いかに小さな動脈瘤であっても即、命にかかわる重篤な状態になってしまいます。
私たち心臓血管外科医にとって、動脈瘤破裂の患者様をいかに素早く手術にもちこみ命を助けるかは、今も変わらず大きな課題です。

一方で静脈は、全身から心臓に血液を返す血管です。
体の末端の細い静脈は、心臓に近づくにつれて川の流れのように多くの静脈と合流し、心臓の直前で「上大静脈」「下大静脈」という2本の大きな静脈となって心臓に注ぎます。
脚など体の末端には、心臓のようにポンプの役割を果たす臓器はありませんので、静脈の中を流れる血液の圧は低く、流れもゆっくりです。
特に脚の静脈の中を流れる血液は、重力に逆らうようにして心臓に返っていきますので、どうしても逆流(心臓に返らず脚に戻ってしまう)してしまいがちになります。
逆流を防ぐために、静脈には生まれつき「弁」という構造が備わっており、これは動脈にはみられません。
血液が心臓に返るときには開き、末端に戻ろうとすると閉じるように出来ているため、静脈の中の血液は逆流することなく、無事に心臓に返ることができるのです。

足の血管のボコボコ(下肢静脈瘤)の原因は、この弁機能の破綻です。
そして一度破綻した弁は、どんな治療を施しても元通りになることはありません。
医療技術の発達した現在も、下肢静脈瘤の治療というのは「弁を治して逆流を止める」のではなくて、「逆流している血管を抜いてしまう」か、「逆流している血管を焼灼して潰す」かのどちらかということになります。
下肢静脈瘤の治療については、こちらのページで詳しく説明します。

静脈が正常な場合、弁が逆流を防ぎます。しかし異常が発生すると、逆流によって静脈がコブ状に膨らみます。

■ 下肢静脈瘤には種類がある

みなさんは、下肢静脈瘤と聞いて、どのようなものを想像されるでしょうか?

下肢静脈瘤の種類は、①伏在型、②側枝型、③網目状、④クモの巣状の計4種類があります。
多くの方の場合、はじめクモの巣状静脈瘤が目立ち始め、徐々に網目状や側枝型静脈瘤が出現します。
さらに進行して伏在型静脈瘤が見られるころには静脈の逆流は相当な量になっており、下肢静脈瘤の「自覚症状」(見た目以外の生活に支障をきたす諸症状のことをいいます)も重いものに進行していることが多いです。
下肢静脈瘤に詳しい医師の診察を受けた上で、症状が重くなる前に正確な診断と治療を受けることが大切です。

  • 大伏在静脈瘤(太もも)
  • 小伏在静脈瘤(ひざ下)
  • 網目状静脈瘤
  • クモの巣状静脈瘤

■ 下肢静脈瘤の症状について

ボコボコしているから悪い、わけじゃない!

みなさんは、脚のむくみやだるさ、ほてりなどを感じること、ありませんか?
「歳をとったから仕方ない」
「立ち仕事だから仕方ない」
「1日の終わりはみんなこうなるから」
いいえ、違います。その症状は下肢静脈瘤による症状の可能性があります。
正確に言えば、下肢静脈瘤の原因の「静脈逆流」が脚のむくみやだるさ、ほてりの原因になっているかもしれません。
下肢静脈瘤はボコボコしているから悪いわけではありません。
ボコボコは生活に支障をきたす症状の”しるし”として、目に見えてきているだけなのです。

下肢静脈瘤の症状を正しく知る

下肢静脈瘤は、日本人の場合45歳以上の成人の約20%にみられます。下肢静脈瘤という疾患名自体も世間に広く浸透しています。
では、下肢静脈瘤がどのような症状を引き起こすかについて、みなさん正確にご存知でしょうか?

下肢静脈瘤(=静脈逆流)に伴う症状としては、以下のようなものがあります。
1. むくみ(浮腫)
2. だるさ(倦怠感)
3. ほてり
4. つり(こむらがえり)
5. 膝下や足底がじんじんする感じ
6. かゆみ、色素沈着、皮膚の硬化、皮膚潰瘍(うっ滞性皮膚炎)
7. 赤く腫れて痛む(血栓性静脈炎)

①~⑤の症状は、下肢静脈瘤の治療を行うことで大部分が軽快する症状です。これらが原因で脚に重い障害を残すことはありませんが、日常生活上あまり嬉しい症状ではありませんので、治療を積極的に行う際のきっかけとなります。

一方、下の2つ(うっ滞性皮膚炎、血栓性静脈炎)については、下肢静脈瘤に伴う症状としては非常に重いものです。
うっ滞性皮膚炎は、皮膚にかゆみや茶色い着色を引きおこすとともに、皮膚のバリアーとしての機能を失わせます。性状が悪化した皮膚は、少しの傷でもなかなか治りきれず潰瘍に進行してしまうような状態になります。さらに潰瘍が細菌感染を起こすと、抵抗力の弱い方には命取りになる場合があります。
血栓性静脈炎は、赤みや腫れなどのいわゆる「炎症」が引くのに数ヶ月を要する重度の炎症です。治った後も硬結として永く脚に残り、再発と寛解を繰り返すのです。

さらに困ったことに、うっ滞性皮膚炎や血栓性静脈炎は、下肢静脈瘤の治療をしてもすぐに治ることはありません。当院でもこの2つの症状で悩まれる患者様が度々受診されますが、治療を行った後も年単位でこまめに経過観察を行っています。
大切なことは、うっ滞性皮膚炎や血栓性静脈炎が出現するようになる前に、下肢静脈瘤の治療を徹底的に行うことだと考えています。

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■ 下肢静脈瘤の予防について

どのような人が下肢静脈瘤になりやすいか?

下肢静脈瘤を予防するためには、”どのような人が下肢静脈瘤になりやすいか”を知る必要があります。
下肢静脈瘤になりやすい人の特徴は、以下のようになります。

  • 立ち仕事をしている方
  • 仕事中座りっぱなしのことが多い方
  • よく正座をする方
  • 1年前よりベルトがきつい方
  • 現在妊娠中、あるいは出産歴がある方

共通するのは、いずれも「脚の血液の流れが滞ってしまう」危険性が高いということです。これが下肢静脈瘤のリスクを高めてしまいます。

立ち仕事をしている方でも、仕事中に歩いたり座ったりといった動作をよくされている方はまだ大丈夫です。
仕事中あまり動かずに立ちっぱなし、あるいは座りっぱなしというのが良くありません。脚の血液は、脚の筋肉が動くことで心臓に戻るからです(ふくらはぎは第2の心臓と言います)。
つまり、脚の筋肉が動かないと血液の流れは滞ってしまいます。

正座は膝を大きく曲げて座る動作です。正座中は膝の裏にある静脈が強く屈曲します。屈曲した血管内は血液が流れづらいので、結果として血液の流れが滞ってしまいます。

ベルトのサイズはお腹周りのサイズ(腹囲)ですね。腹囲が大きくなればなるほど、お腹の中の圧力が高くなります。脚の血液はお腹の中を通って心臓に返りますので、圧力が高まるほど血液が心臓に返りづらくなり、脚の血液の流れが滞ってしまう原因となります。これは妊婦さんや出産時の「いきみ」についても同様です。

下肢静脈瘤を予防するには?

下肢静脈瘤を予防するには、前の項で挙げたリスクを可能な限り避けることが大切です。
具体的に示しますと、

  • 立ち仕事や座り仕事中は、脚を動かす動作を織り交ぜる。
  • 正座をなるべく避ける。
  • 太らない。
  • 妊娠中は、ふくらはぎや太もものマッサージをこまめに行い、安定期に入ったら積極的な運動をすることが望ましい。

ということになります。特にマッサージについては妊婦さんに限らずすべての方に有効ですので、足首から太ももに向かって血液を絞り出すようなマッサージを心がけてみて下さい。

また、就寝中に脚を高くして寝るのも有効です。日中に溜まってしまった脚の血液が重力の力で心臓へスムーズに返るようになりますので、翌朝スッキリとした脚になります。

以上から、すべての方に有効な下肢静脈瘤の予防法を挙げます。

  • 適度な運動(脚をよく動かすこと)
  • 脚のマッサージ
  • 脚を高くして寝る
  • 太らない

下肢静脈瘤を予防する4か条として、是非覚えておいていただきたいと思います。

下肢静脈瘤は何科に行くべきか?

■ 下肢静脈瘤の原因は何か

下肢静脈瘤になりやすい人の特徴

下肢静脈瘤の予防の項で少し説明させていただきましたが、もう一度下肢静脈瘤になりやすい人の特徴をまとめます。
下肢静脈瘤にどのくらいなりやすいか、何倍くらいなりやすいか、がわかっているものはその数字を示します。(この比のことを「オッズ比」と言います。)

1. 肥満・・・正常な人の6倍以上
2. 高齢・・・若年者の約2.4倍
3. 出産・・・出産を経験していない方の約2倍
4. 女性
5. 長時間の立位、座りっぱなし
6. 遺伝的素因

遺伝的素因とは、両親や親戚に下肢静脈瘤のある方がいらっしゃる場合、本人も下肢静脈瘤に罹患する可能性が高いということです。

原因となる血管を見定める

とても大事なことですが、下肢静脈瘤でボコボコになっている血管そのものは、大抵の場合は諸悪の根源ではありません。ボコボコとした血管は確かに静脈ですが、脚の静脈の中でもいわゆる「名もなき静脈」であることがほとんどです。
数多ある脚の静脈の中で、下肢静脈瘤の諸悪の根源になりえるものは3本しかありません。その3本とは、大伏在静脈、副伏在静脈、小伏在静脈です。
大伏在静脈と副伏在静脈は、足先からくるぶし、すねの内側、太ももの内側を通って体に返る血液の通り道です。
小伏在静脈は足先からふくらはぎの表面(脚の裏側)を通って体に返る血液の通り道になります。
この3本はいずれも、血液の逆流が起きることで脚に良からぬ症状をきたします。表面に見えるボコボコとした血管はあくまでもこれら3本のいずれかに合流する前の枝葉の静脈で、単に割りを食ってボコボコと膨らんでいるだけということになります。
したがって、表面に見えるボコボコとした血管を治療することで下肢静脈瘤の治療になるというのは間違いになります。
正しい下肢静脈瘤の治療とは、ボコボコや下肢の諸症状の原因となっている静脈は大伏在静脈、副伏在静脈、小伏在静脈のうちのどれなのかを正確に診断し、逆流を完全に止めるということなのです。

下肢静脈瘤を放置するとどうなるか?

院長コラム下肢静脈瘤のめずらしい原因

心臓血管外科医として長年下肢静脈瘤の治療にあたってきましたが、上に述べた”なりやすい人の特徴”に全く当てはまっていないのに、重症の下肢静脈瘤になられている方を経験したことがあります。下肢静脈瘤の珍しい原因として今も記憶に残っています。

1, あるスポーツが原因と思われる10代男性

見た目とだるさが気になりお母様と来院されました。超音波検査で評価するまでもなく、視診上片脚だけ立派な静脈瘤がありました。
お母様に下肢静脈瘤はなく、本人はまだ10代。とてもめずらしいと思いましたが、聞くところによると本人は部活動でハンドボールをしており、数年前に患側の太ももにボールが当たって血腫が出来たことがあるとのことでした。
おそらくボールによる外傷で大伏在静脈にダメージが加わり、静脈の弁が壊れてしまったと考えられました。

2, 膝の手術歴のある30代男性

膝の手術をする前は認められなかった脚の血管のボコボコが気になり来院されました。膝下にボコボコとした下肢静脈瘤を認め、超音波検査の結果、穿通枝逆流という珍しいタイプの下肢静脈瘤でした。
聞くところによると、膝の手術後に膝の周囲がかなり腫れてしまい、リハビリをするのも大変だったと。おそらく膝の手術後の腫れによって、膝の部分で静脈の流れが圧迫されてしまい、逆流が生じたと考えられました。

記事制作者
院長

村田 将光

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